【社会】あなたのエコってそんなもん?エコ生活体験:北九州

 地球環境エコ研究所(ちかん研)が福岡県北九州市で先月5日から、エコ生活体験講座「あなたのエコってそんなもん?」を開催した。

 日頃から環境問題に関心の高い32人が参加し、中には東京都から自家用ジェット機で参加する熱心な参加者も見られた。瀬板の森公園を電流有刺鉄線で囲み、その中にあるものだけで1ヶ月生活する講座。講座の内容は開始時まで公表されず、当日集まった参加者に内容が説明されると、「着替えをとりに帰りたい」との声があがったが、ちかん研側は「植物がありますから、うまく使って下さい」と回答。他にも幾つか抗議の声があがったが、主催者に「あなたのエコはその程度ですか?」とあるかわからない覚悟を問われて抗議の声は出なくなり、参加者は私物を全て預け、電気と水道の供給が停止した園内に入っていった。
 「あなたのエコはその程度ですか?」という問いは1ヶ月の講座中に辞退を希望したり不満を述べた参加者に対しても繰り返され、プライドを刺激された参加者が黙り込む場面が多く見られた。

 最終日、倒れ込むように公園から出てきた参加者の女性(43)は、「講座を経て、池の魚は獲(と)りつくされ、植物は伐採され、瀬板の森公園ずいぶん荒れ果ててしまった。エコは知識が無いとただの環境破壊になりかねないことを知った。もう中途半端なエコは止めて、贅沢に便利に暮らします」と遠い目をして語った。 
 こうした参加者の感想をうけてちかん研は、「面白そうだったが、失敗だった。次はもうちょっと頑張ろうと思う」と前向きなコメントを発表した。
 同企画はちかん研が市民から案を募って作成したものであり、原案者の無職男性(26)は、「エコバックを持つことがエコだと思っている人達を懲(こ)らしめたかった。しかし本当に実現するとは」と後ろめたそうに語った。
 ちかん研では来年度の冬にもエコイベントを行う予定であり、再び市民から案を募集しているという。