【社会】小売店で値段詐称、価格一万倍の商品も
全国の飲食店や小売店で、実際の価格よりもはるかに安く表示するという不正を日常的に行われていたことが農水省の調べで6日、分かった。
農水省は、日本農林規格(JAS)法に基づく立ち入り検査(5日までに、38都道府県における18,971店舗を対象)を行い、例えば、「100円」との価格表示がなされていたホウレン草については、購入時になると突如「はい、100万円ね」という巨額の請求が行われることが多くの店舗で状態化していたことを確認した。消費者はこの場合、次回以降の店側との関係を損ねないようにという配慮から、「はい、100万円」と要求された金額(実値の一万倍)をやむを得ず笑顔で支払うのが慣例となっていたという。このような違法行為は、地域の閉鎖性を利用して、数十年前から一部の飲食店・小売店で常態化していたもよう。長年「おやじギャグ」の一環として行われていたことから、違法性が明るみに出にくい状況となっていた。
また、今回不正が発覚した店舗では、商品の価格を虚偽表示するだけでなく、商品を買うとき、商品より高い額面の金銭で支払った場合に受け取る差額分の金銭についても同様の不正が日常の業務として行われていたことが判明した。不正に加担したことのある男性(58)は、「1980円のうなぎを買ったお客さんが2千円札を出したとすると、『はい、お釣り20万円ね』と釣り銭を渡していた。混乱させるつもりはなかった」と語っている。
農水省は、現在の時点で不正が明らかになっていない店舗以外にも、全国の商店街、駄菓子屋、八百屋、魚屋等(地域的には大阪周辺で多発)で値段詐称、釣り銭詐称の疑いがあるとみて調査を進めている。