【社会】お風呂の残り湯で走るエコカー
目産自動車(株)北九州工場(所在地:福岡県京都郡苅田町)が、夢のエコカー実現に向けて企画を進行中だ。目産北九州工場は、昭和50年頃に九州初の自動車生産工場としてエンジンの生産を開始、現在はグループ最大の生産能力を誇る工場として知られているが、不況の波にあおられ現在は工場の稼動状況も最低限に抑えられている。そのため、21年度は、毎年北九州市立の小学校に対して実施されている社会科工場見学の計画も未だ立てられない見通しであるという。当工場で働いていた派遣労働者E氏は、「工場が動いてないから、見学されても仕方ない。自分も当然のように契約を打ち切られた」と肩を落とした。
そのような惨々たる状況の中で、自工場の名誉を保とうと、開発企画ができそうな従業員らが集まり、「やることがないから、夢に挑戦する」とエコカーの開発を開始している。現在、運用(実用)段階にあるエコカーは、以下の7種類
(1)天然ガス自動車
(2)電気自動車
(3)ハイブリッド自動車
(4)メタノール自動車
(5)低燃費かつ低排出ガス認定車
(6)LPG自動車
(7)燃料電池自動車
と言われる(独立行政法人環境再生保全機構HPより)が、今回、目産北九州工場従業員らが挑戦する第8のエコカーの名は、「お風呂の残り湯自動車」。その名の通り、お風呂の残り湯で走るエコカーだ。従来、主婦の節約術として風呂の残り湯を洗濯に使うことはよく知られているが、自動車の燃料として利用するアイディアは画期的。現在、効率よく燃料化する方法を従業員寮の浴室等で日夜実用化実験中という。従業員の「不況が終わるまでは、がんばる。風呂に入る回数が増えた」と意気込みを語っている。